唯一無二のこの白球

「エースを狙え!」の余命いくばくもない宗方コーチが、岡ひろみに言い放った言葉。この球は二度とこない。一球一球に魂を込めろ、というような意味あいだったかな。
一昨年に退職された方が亡くなられた。58歳。心臓に持病はあったそうだけども、でも急なことのようで。先週も昨年退職された方が、ってのがあった。関係のない世界で、でも声を、歌を、聴いたことのある夫婦のお子さんが突然亡くなったりもした。
近々友達が離婚する。友達の愛情表現とそのダンナの愛情表現は合わなくて、お互いを理解できなくて、友達は意地を張ってばかりで、結局すれ違ったままだったのではないかと思う。ひとつひとつは小さなことだったのかも知れないけど、積み重なってどうにもならんようになってしまった。
突然何が起こるかわからない。何が積み重なって亀裂になるのかわからない。だから、ひとつひとつが大切なんだ。
斉藤くんの「真夜中のプール」という歌の「おめでとう 相手は何をしている人? 優しくしてくれるかい」というフレーズに涙がでた。「そう思ってくれるだろうか」と考えたらたまらなくなった。
最近、The LOVEの「君と僕」という歌の「きゅうくつなベッドで 僕の胸に手をのせて 眠ってる君が 愛しかった そんなふうに 大切なものを 人は一生で どれだけ 失うんだろう?」に、私はどれだけ失ったのだろうと考えてしまう。
いつまでたっても、後悔の渦から抜け出せないで、変われないでいる。してしまったことは戻せない。言ってしまったことも取り消せない。後悔しないように「ひとつひとつを大切にしなきゃ」ってことを思い出した。